空き巣が玄関ドアから侵入する場合、ピッキングよりもむしろサムターン回しのほうが多いことをご存じでしょうか。
玄関ドアの内側には、鍵を解除するためのつまみがついています。
あのつまみのことをサムターンといいます。英語で親指を意味するthumbと、回すことを意味するturnから、名付けられました。
サムターン回しはドアにドリルで穴を開けてそこから特殊な工具を挿入し、サムターンをひねることによってドアのロックを内側から物理的に解除します。
これを防止するには、サムターンをガードするためのカバーを取り付けるのが一般的です。
サムターン用のカバーはホームセンターや家電量販店などで500円くらいで購入できるので、最もお金をかけない対策といえるでしょう。
ただし、サムターン用のカバーはプラスチックでできているものが多いため、高熱にさらされると溶けてしまう欠点があります。
そのため、カバーを選ぶときは多少値段が高くても金属製のものをチョイスするとよいでしょう。
また、玄関ドアがサムターン回し対策済みであることが空き巣に知られてしまうと、空き巣はサムターン回しではなく、バールを使ってドアを強引にこじ開けるなど別の侵入方法を選択されてしまいます。そのため、補助錠を取り付けるのもよいでしょう。